2024年7月5日に行われたユーロ2024の準々決勝、ドイツ対スペインの試合は
- スペインDF、マルク・ククレジャのハンドに関する判定
をめぐり、因縁を残すカタチで終了することとなりました。
そこで、本記事では問題のシーン、
- なぜ審判がハンドを取らなかったのか?
- オフサイドの可能性はなかったのか?
について詳しく解説したいと思います。
ユーロ2024「準々決勝」ドイツ対スペイン戦、延長戦の末にスペインが2-1で勝利を収めた試合での疑惑判定について興味のある方は、是非ご覧ください。
審判がハンドを取らなかった2つの理由
状況
問題のシーンは激しい攻防が続く試合の、延長後半2分に起こりました。
- ドイツのフュルクルク選手が放ったシュートが、スペインのククレジャ選手の左腕に当たり、ドイツの選手たちがハンドを強くアピールするも、審判は笛を吹かず、プレーは続行
ハンドをとらなかった理由1
- ククレジャ選手の腕の位置が「自然な位置」にあったと判断
ククレジャ選手の腕は体に密着しており、自然な位置にあったと判断されたようです。
ハンドをとらなかった理由2
- ククレジャ選手が「意図的に」腕を動かしたわけではなく、自然な動きの中でボールが腕に当たったと判断
シュートが非常に近い距離から放たれ、ククレジャ選手に反応する時間がなかったように見えたことも、この判断を補強する材料となったようです。
これにより、サッカーのルールでハンドと見なされない2つのケース
- 腕が自然な位置にある
- 意図的ではない
に当てはまることになります。
そして、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の確認結果も
VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)も
- 審判の判断を支持
プレイ続行となりました。そして、この判断に絡む要素がオフサイド判定。
オフサイドの可能性
- ククレジャ選手のハンドの前にオフサイドがあったか?
この点に関しては、明確な情報が不足している中での、試合の流れ、リプレイ映像からにはなりますが、
- オフサイドの可能性は低い
と判断せざるを得ません。仮にオフサイドと判定されていれば、その時点でプレーは止められたはずです。
実際に、試合のリプレイ映像、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)により、フュルクルク選手のシュートが放たれた際にオフサイドポジションいる選手がいなかったことが確認されています。
つまり、審判は
× オフサイトがあったから、ハンドを流した
○ オフサイドはなく、ハンドもなかった
と判断した、と素直に解釈するしかありません。
まとめ
・審判がハンドを取らなかった2つの理由
ククレジャ選手の腕が自然な位置にあり、意図的な動作もなかったという理由でハンドと判定しなかった審判をVARも支持
・オフサイドの可能性
リプレイ映像、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)確認でオフサイドの可能性は低い
サッカーに限らずスポーツでは、審判による微妙な判定が試合の結果を左右するケースがあるのも確かです。ただ、それもスポーツの醍醐味の一つ。
その意味でも、ユーロ2024「準々決勝」ドイツ対スペイン戦はサッカーファンにとって忘れられない、まさに記憶に残る一戦となったことは間違いないですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。