踊る大捜査線 THE LAST TV!ネタバレあらすじ解説・感想

「踊る大捜査線」TVシリーズが完結をむかえた「THE LAST TV サラリーマン刑事と最後の難事件」。

1997年から続いてきたシリーズは、このスペシャルドラマと劇場版『THE FINAL 新たなる希望』で幕を下ろすことになりました。

本記事では、このスペシャルドラマについてあらすじや解説、そして感想を交えて紹介していきます。「踊る」シリーズらしいラストの物語を一緒に振り返ってみましょう。

この記事でわかること
  • 作品概要とシリーズの位置づけ
  • あらすじの解説(ネタバレ)
  • 主要キャラクター
  • 見どころポイント
  • 視聴後の感想・考察

「踊る大捜査線」TVシリーズ完結編、「踊る大捜査線 THE LAST TV サラリーマン刑事と最後の難事件」について興味のある方は、是非ご覧ください。

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目次

作品概要とシリーズの位置づけ

「踊る大捜査線 THE LAST TV サラリーマン刑事と最後の難事件」は、2012年に放送されたスペシャルドラマで、翌年の劇場版『THE FINAL 新たなる希望』へと続く物語です。

この作品では、シリーズでおなじみのキャラクターたちが再び登場し、日常の中で起こる小さな事件から大きな陰謀に至るまで、彼らが奮闘する姿が描かれています。

このスペシャルドラマは、「踊る」シリーズが持つユーモアとサスペンスが詰まった、まさに「踊る」シリーズらしい、ファンにとっては特別な作品に仕上がっています。

あらすじの解説(ネタバレ)

青島と湾岸署の日常

物語は、青島俊作(織田裕二)が率いる強行犯係が交通安全教室を開くシーンから始まります。青島はいつものように火薬を多く使った派手な演出をしてしまい、署長となった真下正義(ユースケ・サンタマリア)に怒られてしまいます。

青島らしさ全開のシーンで、ファンには「いつもの青島だな」と感じられる微笑ましい場面です。

そんな中、「捜査一課を名乗る男」が現れ、姿を消すという奇妙な事件が発生。その男が持ち去ったのは、捜査現場の立ち入り禁止テープ。

この出来事が後に大きな事件に繋がる伏線となります。同じ頃、署内でも備品が次々と無くなる事件が続き、湾岸署内に緊張感が漂います。

王の結婚式と事件の発端

中国から研修で来ている王(滝藤賢一)が日本人女性の草野京子と結婚することになり、湾岸署のみんなで結婚式の準備をしています。

しかし、その最中に硫化水素で毒殺された男性の遺体が発見。この事件をきっかけに、物語は一気に国際的な犯罪に発展していきます。

さらに、王が婚約者に対して「中国大使館員」と嘘をついていたことが発覚し、青島は王の嘘に困惑しながらも、警察官としてどう対応すべきか苦慮。この場面では、青島や真下が互いに困惑する微妙な間が「踊る」シリーズらしいユーモアとして描かれています。

一方、警察庁では新たな陰謀が動いていました。室井慎次(柳葉敏郎)は上司から、恩田すみれ(深津絵里)との結婚を勧められますが、その裏には「国際犯罪指定捜査室」の設立や、個人情報の管理といった政治的な思惑が隠されていました。

シン・スヒョンとの対決

事件が進む中、国際指名手配中の女詐欺師シン・スヒョン(イ・ヘイン)がこの事件に関わっていることが判明。しかも、このシン・スヒョンが王の婚約者・草野京子と同一人物であることがわかり、事態は一気に緊張感を増します。

湾岸署の刑事たちは結婚式を利用してシンを捕まえようとしますが、シンは拳銃を持っており、王を人質に取ってしまいます。

最終的には青島の説得によって王はシンを解放し、事件は無事に解決しますが、この結婚式は混乱の連続で、爆竹の多用などもあり、湾岸署らしいドタバタ劇となりました。

主要キャラクターの魅力

  • 青島俊作:シリーズを通して変わらない熱血漢で、どんな困難にも真正面から向き合う姿が魅力的です。青島の行動にはユーモアと人情があり、今回もその姿勢が事件解決の鍵となりました。
  • 真下正義:署長として成長した真下ですが、青島との関係性は変わらず、時に青島の無鉄砲さに振り回される姿がコミカルに描かれています。
  • 室井慎次:警察組織の中で葛藤しながらも、正義を追求する姿勢が描かれています。すみれとの関係に対する迷いは、室井の人間らしい一面を感じさせます。
  • 王明才:結婚という個人的な幸せと、警察官としての使命感の間で揺れる王の姿が今回の物語の重要なポイントです。彼の葛藤が丁寧に描かれています。

見どころポイント

  • 青島と真下の関係性:署長になった真下と青島の関係は少し変わっていますが、どこかコミカルで、変わらない部分がファンにはたまらない魅力です。
  • 結婚式という舞台:結婚式が物語の中心にあり、事件と個人のドラマが絡み合っています。この設定が物語全体にユーモラスな緊張感?をトッピングしています。
  • 室井とすみれのロマンスの行方:室井がすみれに告白するシーンや、それに対するすみれの反応など、人間ドラマとしても興味深く、視聴者の注目を集めました。

視聴後の感想・考察

「踊る大捜査線 THE LAST TV」は、シリーズのユーモアとサスペンス、そして人間ドラマが詰め込まれた作品した。青島の熱い正義感、真下の成長、室井の葛藤といったキャラクターたちの物語は、ファンとしても素直に楽しむことが出来ました。

全体的にコメディタッチで描かれつつも、組織や社会の問題をリアルに描いているところはシリーズの魅力そのもので、視聴者の気持ちを代弁すると、「コレだよ!」。

特に、王とシンの関係が明らかになる場面や、シンが拳銃を持って結婚式に現れる緊張感は見応えがありました。青島が「家族」として王を説得するシーンでは、彼の人間味あふれる姿がとても印象的でした。

また、キャラクター同士のやり取りも見どころ。青島と真下の掛け合いや、室井とすみれの関係性など、人間関係の描写がとても魅力的でした。

真下が署長として青島をまとめようとするけれども結局振り回されてしまう様子や、すみれが室井に対して素直になれない部分など、コミカルなシーンがある一方で、それぞれのキャラクターが抱える悩みや葛藤も描かれていて、感情移入しやすい部分がたくさん用意されていました。

特に室井慎次のキャラクターは、警察組織の中での立場と自分自身の信念との間で葛藤する姿が印象的。彼は常に正義を追求しながらも、組織の圧力や政治的な思惑に直面しており、その姿に共感を覚える視聴者も多かったのではないでしょうか。

彼の強い意志と誠実さが、最後まで貫かれていたことも強く印象に残ります。

さらに、青島が常に周りの仲間を「家族」として大切に思っている姿勢が描かれているのも最高。彼の仲間への信頼や、困難な状況でも前向きに行動する姿勢は、見ている人の気持ちを盛り上がらせる効果抜群です。

シリーズ全体を通して、青島のようなリーダーシップを持つキャラクターがどれだけ重要であるかを改めて感じさせられる、テレビのラストとしてふさわしい作品だと感じました。

まとめ

「踊る大捜査線 THE LAST TV サラリーマン刑事と最後の難事件」は、シリーズの集大成としてファンにとって忘れられない作品です。

日常の中にある小さな事件から国際的な陰謀に発展していく展開は、「踊る」シリーズらしい面白さ全開。青島や真下、室井といったキャラクターたちは最後まで楽しませてくれました。

この物語は、ただの事件解決ではなく、登場人物たちの成長と絆を感じさせる、視聴者にとっても感動的なラストとなりました。

そしてここからラスト作の映画『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』へと続いていきます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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この記事を書いた人

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