NPO法人「あなたのいばしょ」の理事長である大空幸星(おおぞらこうき)さん。現在ではコメンテーターとして各メディアでもひっぱりだこ。
そこで、本記事ではそんな大空幸星さんの経歴を振り返り、どのような思想・使命感で活動をされているのか調べてみました。
大空幸星さんの言葉に興味を持たれた方の、どんな人物なのかもっと知りたいに答えていきたいと思いますので、興味のある方は、是非ご覧ください。。
経歴(生い立ち)
プロフィール
- 本名 :大空幸星(おおぞらこうき/本名)
- 生年月日:1998年11月26日 (年齢 25歳)
- 出身地 :愛媛県 松山市
- 出身大学:慶応義塾大学総合政策学部
- 現在 :NPO法人あなたのいばしょ 理事長
この情報からでは、ステレオタイプのエリートとしての姿しかイメージ出来ません。
生い立ち
小学生時代
- 5年生の時に両親離婚(父親と同居)
- 父親との折り合いの悪さを周囲の誰にも相談出来ず6年生の時には不登校に
中学生時代
- 心のバランスを崩し体調悪化~入院
- 退院後は再婚していた東京の母親のもとで同居開始
- 両親とも仕事の関係でほぼ帰宅せずネグレクト状態
- 不登校を繰り返す
高校生時代
- 医者のススメもあり状況改善のため留学制度のある高校選択
- 2年生のときニュージーランドに1年間留学
- 帰国後は母親が離婚し、生活困窮の為夜勤アルバイトに従事
- 母親の体調悪化もあり、ほぼヤングケアラー状態
- 持病が悪化で情緒不安定となっていた母親との関係も更に悪化
- 自殺を考えるほどに精神的に追い込まれる
- 一方、学校では何の問題もない普通の生徒を演じ続ける
- そんな生活も限界をむかえ、迷惑をかけたくないとの思いで担当教師にメール相談
- 担当教師の迅速かつ人として寄り添った対応で立ち直りのキッカケを掴む
大学生時代
- 奨学金を得て慶応義塾大学総合政策学部に進学
- 大学2年時に、早稲田大学の友人とNPO法人あなたのいばしょ設立
思想・使命感の原点
上記生い立ちから得た経験、思い、それが現在の活動の原点となっているのは間違いないようです。特に高校時代の担任教師の影響は大きく、大空さんいわく・・・
「間違いなく言えるのは、F先生がいなかったら僕は生きていないし進学もしていない。いまの活動もしていないということです」
「先生の言葉で、いまも大切にしているのが『過去に悲観的になるのではなく、これからの人生を自分がどう生きたいのかを考えなさい』という言葉です」
「僕は、これからの人生を自分と同じような一人親家庭で育った人のために使いたいと決意し、そのために大学に進学しようと決めました。僕が望む状況を社会で実現するには、どうしても進学して勉強することが必要だったからです」
自己体験に立脚した思想・使命感の源泉が見えてきました。
いよいよ現在の活動についてふれていきます。
現在の活動(思想・使命感の体現)
NPO法人あなたのいばしょ
以下、NPO法人あなたのいばしょホームページからの引用です。
理念
「望まない孤独」をなくす
「望まない孤独」とは
孤独の定義
①個人の社会的関係の欠如に起因する
②主観的な体験であり、客観的な社会的孤立とは同じ意味でない
③不快であり苦痛を伴うもの
社会的孤立と孤独との違い
社会的孤立とは
・家族との接触がない
・コミュニティに属していない
・客観的な概念
孤独とは
・家族にも本音が言えない
・コミュニティ内で疎外感
・主観的な概念
特徴
- あなたのいばしょチャット
- 24時間365日 性別年齢関係なく無料・匿名で利用できるチャット相談窓口
24時間365日、年齢や性別を問わず、無料・匿名で利用できるチャット相談窓口。厚生労働省支援情報検索サイト登録窓口。最短5秒で国内外にいる「いばしょ相談員」が相談に応じます。「いばしょ相談員」は所定の訓練を修了したボランティアです。自殺行為やDV、虐待などの緊急性が高い事案には、警察や児童相談所などの関係機関と連携し対応にあたります。
引用元:NPO法人みんなのいばしょホームページ
今の「相談することが恥ずかしい」「頼ることが負け」と思い込みがちな若者たちにとって、より抵抗の少ないチャットという相談手段を採用されていることからも、これまでの電話・面談主体の相談窓口とは一線を画した取り組みです。
2022年3月の開設以来、一日平均で1000件以上の相談、2024年5月現在での累計相談件数は100万件超え。日本における若年層が抱える問題の深刻さとともに、チャットという相談手段の適切さを強く感じます。
一方、NPO法人自体は民間・行政からの補助金を主体に運営されており、大空さんを始めとしたスタッフの皆さん、そしてボランティア相談員の一人一人の、「孤独に苛まれ助けを求めている若者」のセーフティネットとなりたいという強い思いなくして運営が困難なのも、残念ながら現実です。
そのように考えると、大空さんのメディア露出の目的、意義も少し違った印象になるかもしれませんね。
まとめ
内閣官房孤独・孤立の実態把握に関する研究会構成員、内閣官房孤独・孤立対策担当室HP企画委員会委員を歴任され、確実に自身の信念を国の政策として実現する努力も続けられている大空さん。
自分たちの活動を
・「人を助けたい」なんておこがましすぎる
・「本気の他人事」
と言い切れる彼だからこそ、その発言はZ世代を象徴するかのような鮮烈な印象を残しますが、おそらくそれは議論を生むためのあえてのアプローチ。
おそらく本当の思いは、一人一人が高すぎる理想で自分を縛るのでまく、もっとカジュアルで日常的な「ありがとう」がいえる社会になるといいな、というメッセージかと。
大空さんがメディアで耳目を集めることで、きっと今まで届かなかった人たちもメッセージが届き、「望まない孤独」の減少(大空さんの思想・使命感の実現)につながっていくことを、心より応援しています。
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