2024年10月20日放送のナニコレ珍百景に登場。池上十和子さんは、兵庫県豊岡市出身で、現在近畿大学附属豊岡高校に通う高校3年生です。
彼女は地元の特産品であるカニの殻を使ってバイオプラスチックの原料を生成する微生物を発見し、世界的な科学コンテストで上位に入賞した実績を持つ、注目の若手研究者です。
本記事では、池上十和子さんの高校生活や経歴、研究内容、今後の展望について詳しく解説します。
- 池上十和子さんのプロフィール
- 池上十和子さんの高校
- 池上十和子さんの経歴
- 国内外での評価と受賞歴
- 今後の目標と夢
ナニコレ珍百景にも登場、注目の若手研究者である池上十和子さんについて興味のある方は、是非ご覧ください。
池上十和子さんのプロフィール
- 名前 :池上十和子(いけがみ とわこ)
- 年齢 :18歳
- 出身地:兵庫県豊岡市
- 高校 :近畿大学附属豊岡高校3年
池上さんは幼少期から自然や環境問題に強い関心を持ち、地元の豊かな自然に囲まれた環境で育ってきました。彼女の関心は中学時代にセミの羽に注目したことをきっかけに、本格的な研究活動へと発展していきます。
池上十和子さんの高校
池上さんが通う近畿大学附属豊岡高校は、高い進学実績を誇る中高一貫の進学校として知られています。彼女はこの学校で環境問題に関する興味を深め、研究をスタートさせました。
学校のサポートもあって、彼女は東京大学の「グローバル・サイエンス・キャンパス(GSC)」プログラムに参加し、研究を進める機会を獲得しています。
池上十和子さんの経歴
池上十和子さんの経歴、研究活動。特に彼女がどのようにして環境問題に取り組み、バイオプラスチックの研究を進めたのか、その過程を詳しく見ていきましょう。
研究のきっかけ
池上さんの研究のきっかけは、中学3年生の夏休みのこと。彼女は偶然、セミの羽が透明でプラスチックのように見えることに気付き、これが自然界で代替プラスチックの素材になるのではないかと考えました。
その後、セミの羽には「キチン」という成分が含まれていることを調べ、この成分がカニやエビの殻にもあることを発見します。
そして、彼女の地元である豊岡市はカニの消費量が多く、大量の殻が廃棄されていることに着目し、この廃棄物を有効活用する可能性を探り始めました。
彼女の着目点からは、好奇心はもちろん、環境への意識の高さが垣間見えます。単なる興味ではなく、地元の特産品を活かし、実際に環境保全に役立てようとする姿勢は素晴らしいと思います。
研究内容と成果
池上さんは高校1年生のとき、東京大学が主催する「グローバル・サイエンス・キャンパス(GSC)」プログラムに応募し、そこで採用されます。
そして、このプログラムで彼女は、東大大学院の特任教授・原啓文さんの指導を受けながら、研究を本格的に進めることとなりました。
具体的には、兵庫県香美町にあるカニ加工場の廃棄場所から土壌を採取し、その中に含まれる微生物を培養実験によって見つけ出すプロセスに挑戦。
カニの殻を粉砕し、そこから微生物がPHA(ポリヒドロキシアルカノエート)を生成するかを調べる過程は、月1回の上京と連休を利用した地道な作業の繰り返しでした。
努力の甲斐あり、彼女の実験は成功し、これまで解析されていない未知の微生物種を発見。
この微生物は廃棄されるカニ殻からPHAを生成できる可能性があり、池上さんはこの発見を通じて、環境負荷の少ないバイオプラスチックの製造につながる技術を確立しました。
国内外での評価と受賞歴
池上さんの研究成果は、国内外で高く評価されています。
彼女は国内の「高校生・高専生科学技術チャレンジ(JSEC2023)」で文部科学大臣賞を受賞し、その後、アメリカで行われた「Regeneron ISEF 2024」にも参加しました。
この世界大会では、日本の高校生として初めてとなる、微生物学部門での世界4位という快挙を成し遂げます。
彼女は自身の成果について、「まだまだ成長が必要だ」と謙虚に語っており、研究のさらなる発展を目指しています。
この姿勢からも、彼女が今後さらに大きな成果を上げる可能性が感じられるのが、素晴らしいですね。
今後の目標と夢
池上十和子さんは、発見した微生物を活用し、地域貢献を目指して起業したいと語っています。
彼女のビジョンは、地元豊岡市の特産品であるカニ殻を再利用することで、環境に優しい製品を開発し、地域の活性化につなげること。
具体的には、彼女はバイオプラスチックを利用して日用品やアメニティグッズを作ることを検討しており、例えばカニ殻由来のプラスチックで作られたヘアブラシなど、環境に配慮した製品の開発に意欲を燃やしています。
まとめ
池上十和子さんは、環境問題に対する強い関心と行動力で、地元の特産品を活かしたバイオプラスチックの研究に成功し、国内外で高い評価を受けています。
彼女の研究は、単に環境保全にとどまらず、地域活性化や新たな産業創出の可能性を秘めており、その将来性への期待が高まるなか、今後も彼女の活動が広がり、地元豊岡市や日本全体に大きな影響を与えることに期待です。
池上さんの成長と挑戦が続く限り、彼女の研究はますます進化し、新たな発見や発展を遂げるでしょう。彼女の今後の活躍が楽しみです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。